トマトの種まき方法−時期、発芽適温、発芽日数、発芽難易度−難しい?簡単?−育て方
トマトの種まき方法−時期、発芽適温、発芽日数、発芽難易度−難しい?簡単?−育て方
種の外観、皮


ビッグレインボートマトという、非常に甘いフルーツのようなトマトの種子です。
よく見ると、銀色の毛のようなものは無数の棘であることがわかります。

さらにトマトの種の表面を拡大してみると、棘がたくさんあり、表面がみえないくらいに埋まっています。
これは野草がセーターに付いてどこかへ運ばれるような感じです。
トマトの場合は、何かから守っているということが考えられます。
細菌、菌類、小さい昆虫類からこのトゲトゲで種を守っているかもしれません。
種の大きさ、重さ
大きさは、ほぼトマトの実の大きさに比例するような感じですが、ほとんど大差はありません。だいたい、2mm〜4mm程度です。ミニトマトほど小さく、大きいトマトは種も大きくなります。

ビックレインボートマトという虹のように2,3種類の色が入り混じった、カラフルで大型で多分、最も美味しい大きなトマトの1つであるものです。大型種だけあって、種も大型です。といっても、4mm以下です。

上段左から:ブラックプリンストマト(中玉)、アメリカトマト(大玉)
下段左から:ビッグレインボートマト(極大玉)、ブラックチェリートマト(ミニ玉)
種の構造、断面の写真
表面はうす茶色の種の表面に銀色の毛のようなものが生えていて、薄く平べったい形をしています。
かたちは楕円形を少し歪ませた、豆のような形になっています。



同じく、ビックレインボートマトの種を真横に切断した断面です。平たく寝かせて子葉を2枚ともカットするように切断した様子です。中に胚にあたる部分を見ることが出来ます。
と思ったら、白い部分が子葉と胚軸で色の濃い部分が胚乳という栄養分のようです。
厚さは1mm以下ですので、肉眼ではこういう様子は全く見えません。
これでトマトの種子の皮は茶色いということがわかりました。
種まきの発芽の難しさ

発芽適温:25度〜30度強、発芽日数:4日〜1週間、2週間(低温の場合)
簡単とは言い切れないですが、難しいということもありません。
ちゃんとした品質の種、新しい種を使えば発芽率も比較的良くなります。
まれに品種によっては、発芽しにくいものや、発芽条件がかなり違うものがあります。通常よりも低温を好むようなトマトもあります。
しかし、一般的なトマトの種でしたら通常の温度、日数で発芽すると思います。
トマトの種まき方法
セルトレイに種まき用の土か、培養土、バーミキュライトを入れます。新しい用土を用います。
セルトレイの土の上にトマトのタネを並べます。セルトレイの大きさによりますが、36穴のトレイで5粒くらい、それよりも小さいトレイの場合は3粒程度がいいと思います。
安い種、固定種に多いのですが、この場合はこのように撒けるだけまいて後で選抜したほうがいいです。高い種の改良品種は1トレイ1粒づつ播いて大事に育てたほうがいいと思います。
トマトを発芽させて、セルトレイの中だけで大きくする分には個人の家庭でも非常に簡単なのですが、その後の売られているような大きな苗にするのは本当に敷居が高いです。
それも、その時期にできているか?ということが大事です。
もしも、日本の夏がもっと長ければ、冬がもっと早く春になれば、だいぶ違ったかもしれません。ほんとうにおかしくて仕方ないくらいに寒い時期が長いことに気がつくと、やはり、トマトが昔から日本になかったのもうなづけます。
とにかく、種まきから発芽して、ここまでの大きさにするまでは、室内であれば冬でもいつでも非常に簡単です。また、種取りも、スーパーで売られているトマトには、必ず完成された種が入っています。今のところ、ホルモンで種なしトマトというのはまだ作っていないようですので、一応、発芽する種を非常に簡単に入手することができます。
これがナスだったら、未熟な種なので発芽させることができませんが、唯一トマトだけは完熟に近く、種は完全に近いものが取りやすいので、面白い実験としてやられてみるといいかもしれません。
ただ、年々、冬の期間が早まり、遅くまで続き、トマトを育てて収穫するのは難しくなってきています。この調子なので、種から栽培して、家庭菜園のように立派なトマトを作ることは難しいと思います。
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さらにトマトの種の表面を拡大してみると、棘がたくさんあり、表面がみえないくらいに埋まっています。 これは野草がセーターに付いてどこかへ運ばれるような感じです。 トマトの場合は、何かから守っているということが考えられます。 細菌、菌類、小さい昆虫類からこのトゲトゲで種を守っているかもしれません。